2016-07-08 Hornblower を読む---わくわくドキドキ・・・だけど感動はいまひとつ

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2016-07-08] Hornblower を読む—わくわくドキドキ・・・だけど感動はいまひとつ

こないだ Ship of the Line’ を読み終わった。 Hornblower がフランス軍に投降したところで 終わっていたので、 すぐにその続き、 Flying Colours’ を読み始めた。 日本語で全巻を読んだ(30年くらい前)つもりだったが、 どうやらこれ以降の巻は読んだことが なかったようだ。

さて・・・

フランス軍の要塞での幽閉生活から始まり、 とつぜんのパリへの移動へと物語は展開する。 パリではボナパルトによる銃殺が待っている。 パリへの馬車での移動が何日も続くところは、 けっこうどきどきする。 ホーンブロワーは 途中でのスペインのゲリラによる襲撃を期待するのだが、 なにも起きない。 そして馬車はとうとう国境を越えフランスに入る。 パリが近づく。 銃殺が近づく。

何も起こらないことによって サスペンスが盛り上がってゆく。 「フォレスター(作者)の物語には ご都合主義はないからな・・・ このあといったいどうなるんだろ。 もう逃げ道はないじゃん・・・」

(以下 ↓ ネタバレ)

・・・ととと、 けっこう御都合主義が続きましたね。

それでも逃避行の最後にナントの港に 着いたところでは、 またいつもの計算と賭の冒険 (御都合主義は抜き)だった。

イングランドに戻って軍法会議の あとの展開は、 あまりにハッピーエンドなので 辟易する。 すくいは主人公自身が その成行に辟易していることだ。

読み終わってすぐに次作の The Commodore’ を読み始めた。

ららら・・・。

ぼくは若いころのホーンブロワーを 描いたシリーズ [–じつは若きホーンブロワーは、 後から書かれたのだが–] の方が好きだ。