[Perlegi] 『たたかう植物 --- 仁義なき生存戦』 (稲垣栄洋) ---一気に読了

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2020-11-18] 第1ラウンド「植物対植物」から静かに始まる。 とても品のある書き方だ。 第2ラウンド(植物対環境)で筆がかなり乗ってきた。 第3ラウンド「植物対病原菌」では最高潮・・・かと思ったら、 以降「対昆虫」、「対動物」、「対人間」はさらに ノリノリだった! 一気に読みおわってしまった。 ポピュラーサイエンス本としては、 『歌うかたつむり』(千葉)に迫るおもしろさだ。 「あとがき」が、また、 とっても洒落ていた — 二酸化炭素で覆われていた地球にあらわれた 植物は、 二酸化炭素をすって、 強力な毒物である酸素を作りだした。 それ以来30億年をかけて、植物は地球のもともとの環境を徹底的に破壊した。 いま人類がすべてをもとに戻すべく、 地球を、 酸素も生物もない、きれいな環境に戻すべく 努力をつづけているのだ、という。

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