2021-05-15 午後の読書はヨーロッパの中世から近世のおはなし ---

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2021-05-15] **午後の読書はヨーロッパの中世から近世のおはなし — **

午後はだらだらと読書して過ごす。 アセルスタン修道士シリーズ(イギリス14世紀)のシリーズ12作目、 The Straw Men (The Brother Athelstan Mysteries Book 12)’ (Doherty 2020) と ジェフリーズ家政婦シリーズ(イギリス19世紀)のシリーズ13作目、 Mrs Jeffries Takes The Cake (Mrs.Jeffries Mysteries Book 13)’ (Emily Brightwell 2015) と (ともに買ったばかりの本だ)をいったり来たりしている。 『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説と その世界』 (阿部 謹也 1988) もぱらぱらと読んでいる。 Athelstan の時代、 ヨーロッパ中世(後期)を知りたくて、読みはじめた本だ。 — もっとも、 笛吹き男事件は13世紀のドイツで、 Athelstan は14世紀のイギリスなのだが。 1970年代にこの本が話題になったときに (網野史学と同時期だ) 一度読んだとは思う。 その時にはとりわけて特別な感慨はなかった。 今あらためて読み直してみると、じつに面白い。 阿部が寡婦や未婚の母親の苦境を嘆くときには、 まるで自分のことのように饒舌になる。 また賤民差別を告発する、その口調は、 なつかしい横井の 『中世民衆の生活文化』 (横井 清 1975)や、 網野を思い出させる若さ・そして・熱さがある。

さて、 Athelstan ものは、12作目だ。 物語は1381年の1月、 いよいよ人々の日々の 生活の中に The Great Realm の脅威が目に見えてくる。 [–農民叛乱は 1381年の5月だ–] このあと、どうなるのだろう。 わくわくドキドキ。

ジェフリーズ家政婦シリーズは、ただただ、 マンネリを楽しむ。