2023-07-11 アセルスタンシリーズの17番目、Pilgrimage to Murder を読み終わった ---息もつかせぬ展開!たのしめました

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2023-07-11] アセルスタンシリーズの17番目、Pilgrimage to Murder を読み終わった —息もつかせぬ展開!たのしめました

[15:05:45] A Pilgrimage to Murder (The Brother Athelstan Mysteries Book 17) (English Edition)’ (Doherty 2022) を読みおわった。 最後の50ページほどは一気読みだ。 勢いで、すぐに続く18巻、 Mansions of Murder’ (Doherty 2017) を買ってしまった。

1831年。 The Greate Revolt は、けっきょく、 たいした成果もあげずにぽっしゃってしまった。 「大革命」の間おそれおののいていた領主たちは、 ここぞとばかりに 反乱軍の残党を徹底的に殲滅させる。

さて・・・

アセルスタン (Athelstan) は 教区民とのカンタベリーへの巡礼を計画していた。 [–調べてみたらロンドンから 100 km ほどだ。日本橋から箱根くらいである–] そこに摂政ジョン (John of Gaunt) の懐刀、 秘密の宰相、チボー (Thibault) に近い役人、 メファン (Mephan) が (ともの2名といっしょに) とある酒場・兼・宿場で殺されたというニュースがまいこむ。 アセルスタンとサー・ジョン(クランストン (Cranston))は チボーに呼ばれ、捜査にあたることとなる。

メファンの事件は連続殺人事件の様相をていしてくる。

一方、巡礼には希望者がどんどん増えてくる。 今回の捜査で医師として加わっている(スペイン人の) Giole(ヒオレ)が、 その家族(妻と娘と息子)とともに参加したいと 申し出る。 さらにチボーとその一味も参加することとなった — カンタベリーにおいてスペイン人の一団と会う 予定があるというのだ。 摂政ジョンにはカスティリア王国の王位を継ぐだけの 系譜的な繋りがあるのだが、 その可能性についての秘密の会談らしい。 さらに、 女性たちと醜聞をおこした 神父、グレゴリオ (Gregorio) をも 引き受けなくてはならなくなった。 この好色で社交的なな神父がなかなかいい味だしている。 あの美しい未亡人ベネディクタさえ、 彼のおもしろおかしい話に聞きいっているのだ。 アセルスタンもいらっとしただろう。 かくして、 大勢の信徒たち、および便乗者たちとの 巡礼がはじまる。

巡礼の最初の夜にあらたな殺人が起きる。 一行は、その謎を解くまでその宿に留まることとする。 捜査の中で、 アセルスタンが何度も襲われる。 暴力描写が、ちょっぴし Dick Francis っぽくなっている。

このあたりから物語は急転直下で、 結末にむかって進む。 ついつい夜中まで読み進めてしまった。

あ・面白かった。