2025-10-12 『用心棒日月抄』を読む ---やめられない、とまらない

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2025-10-12] 『用心棒日月抄』を読む —やめられない、とまらない

にちようびの徒然(つれづれ)に藤沢周平の『用心棒日月抄』 (藤沢 2002)を読みはじめた。

そして、すぐに読み終わった。

このシリーズを読むのは、これで3回目かしらん。 藤沢周平の町人ものは読み始めるのに勇気がいる。 ハッピーエンドはほとんどないし、 辛い場面が多いのだ。 それに反して、藤沢周平の剣豪もの(武士が主人公の物語)は 安心して読める。 ストーリーも基本的に勧善懲悪で、 ハッピーエンドになるので嬉しい。 池波正太郎みたいなスーパー剣豪ではないので、 剣のバトルを(それなりに)わくわくしながら読める。

用心棒日月抄は、そんな剣豪もののなかでも、 嬉しい程に低学年向けだ(けなしているのではない)。 どんどん読み進めてしまった。 短編集をとおして、 本筋にからみあう忠臣蔵も楽しい趣向だ。