2015-11-29 Picnic at Hanging Rock を観る

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2015-11-29] Picnic at Hanging Rock を観る

「三流、四流の映画みたいのばっかりだな・・・」 と思いながら、 GYAO の映画のリストアップを眺めていた。

「お!Picnic at Hanging Rock‘がある!」— キャンベラに住んでいた時に観た映画だ。 メルボルンの近くの女子寄宿高校の女の子たちが、 ハンギング・ロックという場所で、 まるで精霊(パン)に攫われてしまったように、 消えた事件を題材にした映画だ。 ビクトリア時代のオーストラリアの 女子校の様子を描く冒頭部分、 とりわけピクニックでの 女の子たちの「天使のような」情景が印象的な 映画だったことを覚えている。 ただし、全体としてはとっても メリハリのない映画だったような気がする。

んで、観た。 [–Chromecast 経由のテレビで–]

冒頭のピクニックの朝、 女子校の寮のふわふわした女の子たちを ゆっくりと、一人ひとり描く場面、 そしてハンギングロックでの女の子たち— ふわふわした服を着て 眠たげにふわふわと歩きまわり、 詩を朗読している女の子たちのゆっくりした 描写、 ずっと流れるパンの笛。 牧歌的でありながら、 危険な状況が迫り来ることを教えているような パンの笛。 これだけを撮りたかった映画なんだろうな。 残りの1時間以上は、 なんともめりはりのない映画だった。 そのはぐらかしの効果こそが目指したものなのではあろうが・・・。 こちらは『名探偵モンク』や『ポワロ』を観る目で 観てしまっているので、 つらい。