2024-10-05 地熱発電について現地民よりの(反政府的)記事を書いていた Floresa の記者がつかまった ---Foresa を受けて、Ekora NTT がニュースを発信している;インドネシアでもきちんとマス・メディアは機能しているようだ

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2024-10-05] 地熱発電について現地民よりの(反政府的)記事を書いていた Floresa の記者がつかまった —Foresa を受けて、Ekora NTT がニュースを発信している;インドネシアでもきちんとマス・メディアは機能しているようだ

このブログでも伝えてきたように、 インドネシア政府によるフローレス島での地熱発電開発に対する 地元住民による反対がつづいている。 発電事業は、 いまのところフローレス島の西側(大マンガライ、ンガダ、ナゲケオの各県)でのみ 行なわれているのだが、 フローレス島ののこりの部分も火山だらけなので、 まもなく全島に拡散してくるだろう。

地元民による声を報道してきたのが 主として Floresa という新聞社(たぶんネットニュースだけ)なのだが、 その記者が逮捕された。 Floresa 自身も閉鎖されたと聞いている。

それまであまり地熱発電の報道がなかった Ekora NTT という通信社(おそらくネット配信のみ)が、 Floresa を継いで、 さまざまなニュースを配信しはじめた。

以下、 重だった[–てっきり「主だった」と書くのだと思った–] 記事のタイトル(および URL)を、 Gemini による要約つきで記載しよう。

(1) これは Floresa 社と Poco Leok の住民だけの問題ではない; この問題はわれわれ自身の問題だ

【要約】この記事は、 インドネシアでのジャーナリストの迫害についての記事です。 記事では、 彼の逮捕とそれに続く虐待の理由について論じています。 ジャーナリストは、 地熱プロジェクトに抗議する先住民の村人を取材したことが原因で逮捕されました。 彼は殴られ、 起訴もなく拘留され、 ビデオで謝罪をすることを余儀なくされました。 警察は彼の逮捕理由をでっちあげました。 政府が支援するこのプロジェクトは、 村人の生活を脅かすものです。 ジャーナリストの所属する出版物は、 この事件を報道し、 村人を支援してきました。

(2) これが、われわれの編集長が警察に拘留されている間に起こったことだ

【要約】この記事は、 インドネシアのフローレスという地域の 報道機関「フロレサ・ドット・コム」の編集長が、 マンガラアイ県ポチョ・レオック村で行われていた抗議活動を取材中に 当局に拘束された体験談です。 記事によると、 編集長は地熱開発プロジェクトに反対する地元住民の抗議を取材中、 当局に身柄を拘束されました。 [–(注意:記事には逮捕という言葉は使われていませんが、 身柄を拘束されたことが示唆されています)–] 記事では、 拘束された編集長が暴行を受け、 何の起訴もなく拘留されたこと、 そしてビデオで謝罪をするよう強制されたことが書かれています。 また、 警察は拘束理由をでっち上げたことも述べられています。 この抗議活動は、 政府が支援する地熱開発プロジェクトに対して行われていたものであり、 記事ではこのプロジェクトが村人の生活を脅かすものであることも示唆されています。

(3) ポチョ・レオックの住民と Floresa の編集長が釈放された・・・

【要約】この記事は、 インドネシアのフローレス島で行われている 地熱発電プロジェクトに抗議していたジャーナリストと4人の村人が、 嫌がらせと拘留を受けたという記事です[S1,S3]。 政府と国営電力会社 PLN は、 14のアダット村があるポチョ・レオーク地区に 地熱発電所を建設しようとしています[S11, S16]。 村民たちは、 このプロジェクトは自分たちの土地と生活様式を破壊するとして 反対運動を起こしています[S1, S2]。 2024年10月、 地元のニュースサイト「フロレサ」の編集長であるヘリー・カブット氏が、 このプロジェクトに対する抗議を取材中に警察に逮捕されました[S4]。 警察はまた、 4人の村人も逮捕しました[S3]。 彼らは数時間拘留された後、 釈放されましたが[S3]、 ヘリー・カブット氏は数日後に釈放されるまで拘留されていました[S18]。 拘留中、暴行と拷問を受けました[S18]。 警察は過剰な力を使ったことを否定していますが[S15]、 ヘリー・カブット氏と複数の目撃者は、 警察による暴行と拷問を告発しています[S15, S18]。 インドネシア政府は、 このプロジェクトは国のエネルギー需要のために必要であると主張して プロジェクトを擁護していますが [S16]、 村民たちはプロジェクトへの抵抗を続けており、 状況は緊張状態が続いています。

以上が Floresa 自身にほる報道である。

以下は Ekora NTT 社による報道である。

(4) ポチョ・レオックから学ぶこと; なぜ政府は慣習法共同体の声を無視するのか

【要約】 この記事は、 インドネシアのフローレス島にある ポチョ・レオークの先住民による地熱発電プロジェクトへの 反対運動について論じています[S1, S2]。 先住民たちは、 このプロジェクトが 自分たちの土地と生活様式を破壊するのではないかと心配しています[S5]。 彼らは抗議活動や法的手段でプロジェクトに抵抗してきました[S3]。 しかし、 政府や企業は彼らの懸念を無視してきたとしています[S3, S4]。

この報道は、 開発と環境保護、 そして先住民の権利との間のジレンマを浮き彫りにしています。 インドネシア政府は、 エネルギー需要の増加に対応するために再生可能エネルギーの開発を推進していますが、 その一方で、 先住民の権利や環境保護にも配慮する必要があります。

(5) 「ポチョ・レオックの住民は敵ではない」、 当局による暴力疑惑にたいして ルーテンの学生たちが声をあげる

【要約】

この記事は、 インドネシアのルーテン(マンガライ県の県庁所在地)で 学生による抗議行動について報じている[S1]。 学生たちは、 ポチョ・レオークの人々に対する警察による暴力行為の疑いに抗議している[S1]。 この暴力は、 地熱プロジェクトに対する抗議行動中に起きた[S1]。 学生たちは警察による暴力と威嚇行為の停止を求めている[S7]。

(6) Floresa 社は当局による記者のヘリー・カブットへの虐待に関して、 法に訴える準備をしている。

【要約】 この記事は、 インドネシアでのジャーナリストの 逮捕と暴行疑惑について報じている[S1, S2]。 ジャーナリストは、 地熱プロジェクトに対する抗議を取材中だった[S2]。 警察はジャーナリストを逮捕し、 暴行を加えたとされる[S2]。 ジャーナリストの雇用主であるフロレサ社は、 法的措置を講じる方針だ[S2]。 インドネシア政府は、 報道の自由を尊重すべきだ[S23]。

以上。