2016-05-17 文献整理に bibtool, JabRef, Mendeley, Zotero と試したが、けっきょく ebib が一番ぼくにあうことを発見した

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2016-05-17] 文献整理に bibtool, JabRef, Mendeley, Zotero と試したが、けっきょく ebib が一番ぼくにあうことを発見した

文献は bibtex 一筋で30年以上たつ。 文献情報の数がたまったので、 それなりの database 的使いかたをしてみたい。 また、 このころはダウンロードしてコンピューターの 上に PDF 文献もたまってきた。 PDF と bibtex データベースを うまく連動させることができないだろうか。

いろいろ試してみた。

結論は「ebib 最高!」

bibtool はコマンドラインで かっこういいのだが、 見栄だけで使うにはいささか疲れる。

JabRef は エクスポートモードが いくつかあるので使っているが、 それ以外、これといった特徴はない。 ときどき、bibtex 以外の形式のファイルが 欲しいときに使うが、 文献をブラウズしたり、探索したりするにはいまいちだ。

MendeleyZotero を試したが、 これはこれであまりに GUI っぽくって 気にいらない。 [–この二つはそれなりに使いこんだので、 いろいろ書くことはあるのだが・・・。–] 「ぼくはマウスは嫌いだ!」

というわけで、emacsbibtex mode に 常に戻ってきていた。

しかし・・・bibtex mode ではさすがに、 寂しい。 いろいろ調べたら ebib という emacs のパッケージがあることに 気がついた。

これが素晴しい!

まず、あたり前といえば当たり前なのだが、 emacs との相性は抜群! もちろんマウスを使う必要は全くなく、 キーだけで快適に使える。 やはりこの点が一番だいじだ。

インタラクティブな点では、 とりわけ、 keywords への入力がよく工夫されている。 — あらかじめファイルに Keywords を 書いておけば、 それらをタブによる補完で入力できるのだ。

バーチャルデータベースを使えば、 bibtool なみの検索が、 インタラクティブにできる。

そして、file フィールドに Dropbox (あるいは ownCloud)への path を書けばいいので、 あらためてクラウド容量を契約する必要もない。 そして f キーを押せば、 そのファイルをすぐに取り出せる。 さらに url フィールドに ウェブ上での論文の位置を記しておけば、 u キー一発でその論文を ダウンロードできる。

書誌情報をウェブから自動的に取る機能はない。 (ぼくのよく使う) JSTOR では、 指定した(複数可)論文の書誌情報を bibtex 形式で 書き出す機能があるので、 このファイルを、 既存の bibtex ファイルにマージすればいい。

繰り返すが・・・ emacs の中で使えるのが、なんといっても、 一番の特徴だ! ebib 最高です (^_^)/