食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。
[2024-07-05] Emsworth (Intel NUC) アップグレードのあらまし 2/2 あらたな問題点 —インストール後の細かい部分の調整
このエントリーは Intel NUC (i5 32GB) への Ubuntu 24.04 LTS インストールの 後日談である。
Ubuntu 20.04 (相当)から 24.04 へ一気にアップしたので、 いくつも不具合がでてしまった。 それらの報告である。
(1) もっとも大変だったのは emacs だ
(まだ解決していない)。
emacs でなにか作業するたびに “Warning” がでるのだ。
もっとも頻度が高いのが
lookup
と org-mode
関連での操作だと思う。
しかし(不思議なことに)
2日ほど emacs on Ubuntu 24.04 を使いつづけていると、
Warning がでなくなった。
よくわからない。
emacs とりわけ org-mode と Ubuntu 24.04 については いずれ整理しておきたいと思う。 なお、org-mode 関連の Warning は “Org version mismatch.” というものだ。
(2) つづいての問題は
TUI (text user interface) のファイルマネージャー、
mc
(Midnight Commander)
だ。
新バージョンで cofig ファイルの書式がかわってしまっているのだ。
要は、ちまちま書き換えればいいだけの問題だが、
いささか面倒くさい。
とりあえず(config ファイルを書き終える迄は) ファイルマネージャーとして ranger を使うことにした — いくつか問題はあるが、 とても軽くて使いやすい。
おもわぬ拾い物 — これまで(ranger の売りだった)コンソール上での画像のプレビューが 可能になっていた。 これは嬉しい! もう mc に戻らなくてもいいかな・・・
(3) 最後に(これは想定内なのだが)pandoc と citeproc の問題がある。 pandoc は 2.5 を最後に、 citeproc を本体にとりこんでいるのだ。 Ubuntu 24.04 の pandoc は 3.1.3 なので、もちろん、 本体内に citeproc をもっている。 そのことによる問題は (他にもいろいろ問題はあったと思うのだが・・・) Makefile を書き換えなければいけない、ということだ。 問題は、 ぼくがラップトップPC として使っている PC (Ubuntu 22.04) では、 pandoc と citeproc が独立しているバージョンを使っている、ということだ。 おなじ Makefile を使うわけにいかないのだ。 [–git で管理している–]
最初の解決策は Pandoc を 2.5 にダウングレードする、というやり方だ。 かつて一回行なったことがあるので、自信はある。 pandoc は github で 開発されているので、 他のバージョンを使う(ダウングレードする)のは簡単な筈である。 github の pandoc のリポジトリ内の Releases のページに行って、 適当なバージョン(今回は 2.5)をダウンロード/インストールすれば いいだけだ。
ところが・・・
たしかに pandoc は問題なかったのだが、 pandoc-citeproc の方で用意されているのがソースコードだけだった。
いろいろ考えたが、ダウングレードはあきらめることにした。
もっと簡単な方法は、 そして正当なやり方だと思うが、 該当する Makefile のある git リポジトリに Noble Numbat (Ubuntu 24.04) 用の branch を作ればいいのだ。
当該リポジトリで、 branch 名 noble で branch を切った。 pandoc の新しいバージョンに整合的な (filter としての citeproc をつかわない様な)Makefile は この branch で開発していけばいいのだ。 こうすればダウングレードなどという不自然なことを する必要がなくなる。
いずれ、ぼくの他の PC も Ubuntu 24.04 にアップグレードした時 (Pandoc を version 3 以上にした時)、 Makfile リポジトリの noble ブランチを merge すればいいだけなのだ。
・・・
というわけで、 なんとか Ubuntu 24.04 で新装開店した Intel NUC (i5 32GB) が無事に動きはじめている・・・ という報告でした。