2020-08-19 [News] NTT州の警察がベシパエの慣習法社会でおきた家屋の破壊という犯罪を調査している

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2020-08-19] [Suara.com]
原題は: Polda NTT Telusuri Tindak Pidana Pengrusakan Rumah Masyarakat Adat Besipae。

事件の場所はティモール島の TTS (Timor Tengah Selatan) 県のアマヌバンだ。 ベシパエの慣習法社会 (masyarakat adat) の人の家屋が 壊されたという。 この “masyarakat adat” という言い方がえらく これ見よがしなので、 クリッピングをした。

事件は単純で、 ベシパエ村の住民の家屋が壊されたという話だ。 壊したのはブリモブ(警察機動部隊)だ。 ようするに、背景に 国家対慣習法という図式が見え隠れしている 事件らしい。

同じく Suara.com の前日の記事をみて、 すこし事情が飲み込めてきた — 「強制的に立ち退かされて・・・役人がNTT州の 慣習法社会ベシパエの調理器具を壊し、食料をほうりなげた」 Diusir Paksa, Aparat Rampas Alat Masak dan Makanan Warga Adat Besipae NTT。 ブリモブは住民を家から追い出し、 什器などもこわしたというのだ。 ブリモブの方の言い分は、 「この件はすでに議論は終わっている。 彼らの移動先の場所もすでに決まっているのだ。 いまさなら何を言う」というものらしい。

何のための強制立ち退きなのだろう? もう少し調べてみよう。

[2020-08-22] BBC Indonesia の podcast で取り扱われていた。 それほど masyarat adat に同情的ではないように聞こえる。