2023-02-27 きょうの In Our Time は Theories of Everything だった ---ここちよい難解さ

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2023-02-27] きょうの In Our Time は Theories of Everything だった —ここちよい難解さ

ネコの湧き出る公園を散歩したが、 一匹のネコさんとも出会えなかった。

きょうの In Our Time は Theories of Everything (2004-03-25)だ。 「大きなモノ」の理論(相対性理論)と 「小さなモノ」の理論(量子力学)とが矛盾する。 これをいかに統合するか、が 物理学のなかの “Theory of Everything” と名付けられる領域の仕事である。

最先端物理学の話を聞くときにいつも覚える 心地良い難解さだ — 頭がくらくらする。 睡眠にさそう音楽のようだ。

統一理論の(いまのところ唯一の)候補である ストリング理論については、 (あたり前だが)通りいっぺんの説明しかなかった。 [–これ以上説明されると、頭がついていかないだろうと思う–]

番組の終わりの方で emergence (創発)について みなが語り始めたのが面白かった。 Emergence とは、たとえば、 水素と酸素をあわせると、水素とも酸素とも全く違う属性をもつ もの(水)ができる現象のようなものを指すことばだ。 ほかにも、〈動物から人間への遷移が還元主義的な議論 (「じょじょに移行した」)ではうまくいかない。 それは突然起こったのだ〉といった議論も創発の議論である。 自然科学者が忌み嫌うタイプの 説明である(とぼくは思っていた)。 それを科学の尖兵、物理学、 それの最先端の量子力学のひとたちが語るのを聞くのは 不思議な感じがする。