2023-06-23 [News] 働きアリを不老のVIP待遇ニートにする寄生虫!研究者「まるで悪魔契約…」 ---これはこれは・・・

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2023-06-23] [なぞろじー]
寄生虫が宿主に恩恵をほどこす珍しい事例の紹介だ。 この虫に寄生されたアリは、寿命はのびるし、 若く見えて(身体の色が薄く、殻もやわらかい)、ほかのアリにちやほやされて、 いいことづくめになるという。

もちろん、代償がある。 このアリはアリの天敵キツツキに食べられやすいというのだ。 たとえば身体の色が薄い色はキツツキにみつかりやすく、 殻がやわらかいので、キツツキにとってとても食べやすいというのだ。 そして、寄生虫が狙っていたのはこれ、 すなわちアリがキツツキに食べられることなのだという。 アリは寄生虫にとって中間宿主にすぎず、 最終的にはキツツキを宿主とする必要があるのだ。

「悪魔契約」は、いい名付けだ。

『なぞろじー』ってサイト、デザインは不細工だけど、 内容がとてもいい。

なお、「参考文献」と「オリジナルの論文」もきちんと 示してある。 参考文献は: There’s a Parasite That Triples Ants’ Lifespans… And It Actually Sounds Pretty Great そして、オリジナルは Long live the host! Proteomic analysis reveals possible strategies for parasitic manipulation of its social host だ。 ほんまもんの生物学の論文って読んだことないので、 ためしに読んでみようかな。