2016-08-01 エンデの結婚は贈り物交換だ

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2016-08-01] エンデの結婚は贈り物交換だ

エンデの結婚は贈り物交換だ。

まず、婿側が婚資を集める。 これをボウという。 自分のキョウダイ・シンセキ、 とりわけ嫁を受け取る者(姉妹など)を呼んで、 婚資(象牙、水牛、牛、お金などなど)を集めるのだ。

集まった婚資を嫁側に運ぶのを トゥーバンダという。 トゥーバンダの前日には 嫁側のキョウダイ・シンセキ、 とりわけ嫁を与える者(母の兄弟など)が 贈り物をもってやってくる— 豚や米、イカット織りなどなどだ。

トゥーバンダの日、 婿側は嫁側と交渉(ンバッボ)をする。 婚資はいろいろな項目に分かれていて (儀礼言語で表現される)、 それを一つひとつ渡していく。

ンバッボが終われば、 婿側が嫁側に交渉の結果の婚資を渡し、 自分の村に帰ってゆく。

嫁側は受け取った婚資の大部分を、 客として来ていた嫁を与える者たちに与え、 嫁を与える者から受け取った贈与の大部分を (後日)婿側にもっていくのだ。 これをトゥーカー という。

さてさて・・・