2017-08-09 「ドーン、ドーン」と死者の知らせが響きわたる

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2017-08-09] 「ドーン、ドーン」と死者の知らせが響きわたる

午前4時ころ、 「ドーン、ドーン」という花火の音で目が覚める。 太い竹筒に石油をいれて火をつけると、 「ドーン」と大砲のような音がする。 「ボー・ズンギタナ」と呼ぶ。 死者が出た村ではボー・ズンギタナによって そのニュースを近隣の村に知らせるのだ。

花火ではなくてボー・ズンギタナだと 気がつくまで暫く時間がかった。

ボー・ズンギタナはぼくの村だった。 エンデの町の病院に入院していた 女性が亡くなったのだという。

きょうは一日中アタマタ(葬式)の 準備で村のなかは大騒ぎだ。

昼にはもう弔問客もやってきている。 死者の家には持ってこられた 山羊や牛が犇いている。 ぼくもお金をもって、リヴァやハニと いっしょにお悔みにいく。