2023-10-14 イネ・モニが亡くなった;ズパドリ村の人が総出でリオまで葬式にでかける ---遠い村からはるばるやってきた僕達を冷淡に迎えるリオの人たち・・・

食事、コンピューター、インドネシアについてのひとり言。 ときどき人類学なども。

[2023-10-14] イネ・モニが亡くなった;ズパドリ村の人が総出でリオまで葬式にでかける —遠い村からはるばるやってきた僕達を冷淡に迎えるリオの人たち・・・

カニスの奥さん(リン)の年取ったお母さん(「イネ・モニ」)はここ数年 カニスたちといっしょに暮していた。 つい最近、リンの兄弟たちがやってきて、 イネ・モニを自分達の村、リオ人の村に連れてかえった。 [–リオはエンデと方言程度の違いの言語を喋るが、2つの文化はかなり違う–] さきほどイネ・モニが亡くなったという知らせが届いた。 悲しみの泣き声があちこちから聴こえる。

1時間ほどすると、 葬式の準備がはじまる。 カニスは人望もあり、有力者でもあるので、 かなりの人がいっしょについていくようだ。 カニス自身の車の他に2台も借り上げて、 3台の車に人間と動物(贈り物の牛と山羊)をのせて出発する。 人間は50人以上いただろう。

リオの村に着いたときは真夜中だった。

女たちが大声で泣いている。 [–「ナンギ」とよばれる「(儀礼的な)泣き」で即興の歌詞をきそう意味もある–]

エンデであれば客は諸手をあげて歓待されるのだが、 リオはもっとビジネスライクだ。 料理もいいかげんだし、客あしらいもぞんざいである。 あんなに遠くから、大勢で、動物も連れてやってきたのにだ・・・。 エンデの人たちは不満たらたらだ。

不満だらけの夜は更けてゆく・・・。