蜜蝋 (beeswax)

用途

蜜蜂が巣の材料としてもちいるものである。 現在では主に化粧品の材料として使用されているという (wikipedia)。

かつての蜜蝋の用途は バティック作成の道具としてと、 高級な蝋燭の材料としてである。 [@yoder-wood_and_wax] p. 14 (footnote 17)

概観

蜜蝋は、 ティモール島の産出する交易の財として しばしば白檀 sandalwood とともに 言及される。

ハゲルダル (Hagerdal) [@hagerdal-lords_of_the_land]は、 蜜蝋は、金 (gold) よりずっと利益がでたと いう。 ティモールには蜜蜂 (fani) が多く、 むかしから、その蜜が原住民によって 探された。

オルメリング [@ormeling-56]によれば、 1500年代、蜜蝋はジャワのバティック (batik) の ために使われたという。 ヨーロッパ人による蜜蝋交易は 1700年代の末あたりまで盛んであった。 [@yoder-wood_and_wax]

白檀がしばしば土地の紛争をひき起こしたように、 蜜蝋も紛争を起こした。 かつて無用の土地だったのが、 蜜蜂がそこにむらがっているのが見られると、 とつぜんに価値のある土地になる。 そして土地争いが起こったことを、 オルメリングは報告している。(p.115--6)