ジャラン・ティクス(国境の抜け道)
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概観
ジャラン・ティクスを通っての移動と輸送は、非合 法の行為である。ただ、「sebnarnya salah(本当 はいけないこと)だが、rahasia (秘密)でも何で もない」。ジャラン・ティクスの話は、「rahasia umum(公然の秘密)」として、初対面の私に対して も、多くの人々が、ある程度のところまではかなり 具体的な話をしてくれる。これはオエクシでもイン ドネシア側でも同じだった。
使う人、使わない人
ただし、すべての人が気軽に国境を越えているわけ ではない。 東ティモールでの住民投票後にオエクシ Oecusse から避難してきた者で、独立後はTLに行ったことが ないという者、ジャランティクス (jalan tikus) を使って、何かあっ たら大変だという者もあった。ある女性は、話とし て、ジャラン・ティクスを使ってオエクシに入り、 向こうで警察に捕まり、Winiまで送られたというこ とを聞いたことがあって、自分は行きたくないとい う。
PLB との関係
PLBには、10日間という期間の制限がある。ま た、訪問が認められるのはオエクシ (Oecusse) までである。よっ て、目的地がオエクシではなくディリ (Dili city) である場合は、 ジャラン・ティクス (jalan tikus) を 通っていく。
賑う曜日
週に3日(水曜、金曜、日曜)、ジャラン・ティク ス (jalan tikus) がにぎわい、人と物が行き交う。かつては毎日だっ たが、現在では週に3回。この3日は、「resmi」 (合法)だと説明される。もちろん、正式には resmi ではないことは、彼ら自身がよく知っている。 「resmi」だとする理由は、「国境警備の警察や軍 隊に話が通っている」ということ。
3つのルート
ジャラン・ティクスには3つのルートがある。
- セクトル・カナン (Sektor Kanan)
- セクトル・テンガ (Sektor Tengah)
- セクトル・GP(グヌン・プティ) (Sektor Gunung Putih)