国境を越えた儀礼的活動

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儀礼

カトリック (Catholic) の地域で、ルマアダットが残ってい る。南中央ティモール県 (TTS) など プロテスタントの地 域では、ルマ・アダット (rumah adat) は残っ ていない。 3月にトウモロコシの収穫を祈る儀礼の際には、 オエクシ (Oecusse) 側から国境を越えて親族がルマ・アダットに集ま る。ルマ・アダットの傍らの柱の前で鶏を屠り、 次にルマ・アダットの内部の柱でも鶏を屠る。

See also uma lulik

親族の訪問

家族の用事(トウモロコシを収穫してルマ・アダッ トに入れて祈るとき、結婚、葬式など)、農作業 のための労働力が必要とされる時期に、人の行き 来が活発になる。

3月には、ルマ・アダットにトウモロコシを入れる 儀礼が行われる。

S(50代男性)は、リファウ (Lifau) から サイノニ村に来ていた。ジャラン・ティクス (jalan tikus) を通っ てきた。

3月4日に儀礼が終わり、翌3月5日の18時 前に、雨がぱらつき始めた暗い中を、小学生の息 子とともに帰って行った。既に電話で連絡したの で息子がリファウ (Lifau) からオエシロまでバイクで迎え に来ていて、国境の向こう側で待っているという。 雨が降っているが、延期するわけにはいかない。S は、私が「次回8月に来たら、リファウまで会いに いく」というと、「今から一緒に行っても何の問 題もない」という。サイノニ村に住むSの親族の女 性は、「5月に米の収穫の時期になったら、PLBを 使ってオエクシ(Oecusse) に行き、 Sの水田で仕事を手伝うつ もり」という。