聖イグナチオ・デ・ロヨラ中学高等学校

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インタビュー

概観

イエズス会の運営している中学で、 現在は7年生と8年生の2学年(各90名定員)のみ。 1

今後、毎年入学者が増えていくと、 最終的には高校までの6学年がそろう。 建物ごとに学年別になっている。

再来年には教育学部の大学を併設する予定。

使用言語

宗教のみをテトゥン語 ( Tetun) で行っており、 それ以外は原則ポルトガル語 ( Portuguese) ということになっているが、 教員はテトゥンで話す。 そもそも、学生が理解できないため。 テストと教科書はポルトガル語。 英語 (English) とポルトガル語の授業は週に3コマずつある。

学生の母語はそれぞれ別 (Tetun Terik, Bunaq, Makasae など)だが、 共通語としてテトゥン。

学生の出身地

地元の学生が15%、 リキサ (Lixica) から20%、 ディリ(Dili) から65%。

初めは地元の子どものための学校を予定していたが、 ディリからも希望が相次いだことと、 田舎(地元)の子どもと、 都会(ディリ)の子どもが一緒に学べる環境もよ いと考え、 現在のスタイルに。 地元出身学生の合格点は下げている。 各学年9名が奨学金を受け取る(by 浦先生)。

授業風景

授業を覗いていると、 ポルトガル語の授業はもちろんポルトガル語だが、 数学や理科はテトゥンで行われている。 数字のみがポルトガル語の場合も。

算数の先生に話を聞くと、 去年に UNTIL (UNTL) を卒業したが専門は Físicaだった。 今年から働き始めている。

校長先生へのインタビュー

ティモール生まれのポルトガル人(二重国籍)

言語

学生がポルトガル語を理解しないので、 教員はポルトガル語とテトゥンで教育している。 政府が配っている教科書(十分な数ではない)では、 今年から8年生が テトゥンとポルトガル語のバイリンガルで書いてある (これまではポルのみ)。 9年生もそうなる予定。 学生がわかるのはテトゥンだが、 今後のExame Nacional(学期試験とか大学入試)で ポルトガル語は必要。 だからポルトガル語の教育をしないといけない。

初等教育のレベルが低いので、 学生に十分な知識がない。 教員の数と質の問題。 UNTL の質が低すぎる。

教育全体の質が低いため、 そこを卒業した教員のレベルにも問題がある。

政府はポルトガル語教育を進めるが、 先生を教えられる人がいない。

浦先生のインタビュー

浦先生に図書館で教科書などを見せていただく。 学生全員にいきわたる数はない。 政府から学期途中にようやく配られたりする。 15冊ほど。 いつまた配布があるかわからないので、 残りを買うのももったいなくてできない。 いつ来るか不明。

(例:Crescendo Aprendendo Competencia para a vida e para trabalho / Moris mai hodi aprende)

生徒たちはやる気がある。 知識がなかったりするが、教えれば入っていく。

まだ東ティモール全体では就学率が低いため、 学生もやる気があるし、 家庭も子どもに学ばせたいと思って通わせる。


  1. nakagawa 2014-04-08 場所は?