Lao Hamutuk でのインタビュー
[[!toc levels=2]] [[!tag _FW-2014]]
以下のノーツは okuda による
インタビュー
Lao Hamutuk(現地NGO)に行って 男性二人に東ティモールの現状についての説明を受ける。
英語。
JovinalとAdilson。
二人とも母語は Fataluku。
Lao Hamutuk の概要
2000年、独立のため、 国際メンバーと東ティモールが協同し、 経済や持続可能農業、 民主化促進などの問題を扱う。
それぞれを別の問題としてではなく 一つのものとして扱ってきた。
その後国際的団体(NGOとか)の 資金の流れのモニタリングを行ってきた。 2007年に運営方針を変え、 団体のモニタリングのみでなく、 国のプロジェクトもモニタリングの対象としている。
スタッフは自然資源担当3名、 持続可能農業3名、 調査員1名、 警備・清掃スタッフ。
- 自然資源担当:3名
- 持続可能農業:3名
- 調査員:1名
- 警備・清掃スタッフ
輸出入
東ティモールは現在GDPの8割を 石油 (oil)に頼っている。 輸入額(500Millionドル)が多く、 輸出はコーヒーなどごくわずか(20Millionドル)。
- 石油:GDPの80%
- 輸入:500 m USD
- 輸出: 20 m USD (コーヒーなど)
輸入元
輸入元はインドネシア〔最大〕、 シンガポール、タイ、オーストラリアなど。 輸送コストにより物価が高め。
- インドネシア
- シンガポール
- タイ
- オーストラリア
USドルを用いていることで、ルピアとドルの為替 相場に左右される。 地域経済の強化なくして経済安定は望めない。
国内のビジネス
ビジネスのオーナーはインドネシア人が多い。 レストランなどは 中国系、韓国系、電化製品はインド系、シンガポール人、 衣類などはインドネシア人、など。
- インドネシア人(ビジネスのオーナー)
- 中国系(レストラン)
- 韓国系(レストラン)
- インド系(電化製品)
- シンガポール人
- インドネシア人(衣類)
輸出入細目
米
コメは政府が輸入しており、 東ティモールの業者を指名している。
コーヒー
コーヒー (coffee) はアメリカUSとのコーポレートが多い。 地元のものは日本のNGOが中心となったフェアトレード中心。 エルメラ(Ermera) では FUNAI という農家の組合Unionがあり、 地元ベースのコーヒー生産及び販売。 Kadadakak Sulimutuk Institut
農業
東ティモール人は農家や小規模な路上販売中心。 基本的に農家も生産量が少ないため、 自家消費か国内消費に限られ、輸出用にはなっていない。
土地への権利
長い混乱の歴史の中で都市部の土地の所有権は不確か。 Suai では政府による空港建設を目的とした土 地接収計画があり、 地元ともめている。 利益が地元に生かされるのかどうかは不明瞭。 土地は買い取られるが、 買い取りのためお金を受け取る人と受け取らない 人のあいだで 住民間の差が生じる。 さらに一時的なお金のみで、 その後持続可能な発展には作用しない可能性も。
石油
あと6年で石油が枯渇する。 それまでに現在の石油に頼った経済状況を改善しなければならない。
国民の生業
60万人の労働人口のうち、 71%は農業、漁業、インフォーマルセクター、 8%はタクシーやマーケット、 小規模商店Kiosなどの自営、 7%が公務員、 9%が企業、 6%が一日3ドルまでの政府関係の仕事、 0.1%が石油関係、 0.7%が国際機関や大使館などでの雇用、 0.3%がNGOなど。
- 71%: 農業・漁業
- 08%: タクシーやマーケット、自営業
- 07%: 公務員
- 09%: 企業
- 06%: 政府関係の仕事(一日3 USD まで)
- 0.1%: 石油関係
- 0.7%: 国際機関や大使館
- 0.3%: NGO など
国内にパワープラントは2基あるが、 外国企業(インドネシア)が受注。 投資というよりも単なる支出(Jovanil)。
国の予算Orçamento Estadu2014のうち 16%が教育と保健に充てられている。 農業は1%にすぎない。 教育への支出が少ないし、 国民の多くが農業や水産業についているにもかかわらず、 そこへの投資がない。
教育
ポルトガル語とモデル校
教育 ( Education)は1つのディストリクトに 1校のみがモデル校として決められており、 ポルトガル人の先生がいて高いレベルの教育が行 われている。 当然、入学希望者は多いが、 限られている。( Portugues)
テトゥン語
テトゥン語 ( Tetun) を公用語にするなら テトゥン語の共通化を図る必要がある。 それぞれのテトゥンがバラバラ。 私 Jovinal の話すテトゥンも、 マリアノの話すテトゥンも違う。
政府がスタンダードを作らないといけない。 ポルトガル語教育もモデル校だけでなく 他の学校でも受けられるようにしなければ 不公平だ。
国立大学は一学期30ドル。
英語
Jovinal も Adilson も 英語 (English) は仕事をしながら覚えて いった。
英語のほうが使う機会が多い。 国連 (United Nations) がいた時代、 英語のコースがいたるところにあった。 そういうのを受講して覚えていった人が多い。 また今でも英語話者は地元の人と話しかけるし、 サービス業をするには英語が必ず必要になる。 そうやって覚えていく。
ポルトガル人は地元の人と交わることがないから、 東ティモール人は覚える機会がない。 彼らは東ティモール人に話しかけたりしない。