木と蝋の政治経済学
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- Political ecologies of wood and wax: sandalwood and beeswax as symbols and shapers of customary authority in the Oecusse enclave, Timor
- by Yoder, Laura S. Meitzner
- nakagawa
序:森林規制における白檀と蜜蝋の中心性 (11)
白檀 (sandalwood) と蜜蝋 (beeswax) は、 Oecusse において歴史的に重要な森林産物で ある。
森林保護の理由は2つある:
- 二人の王への貢物(イースターの蝋燭)
- 白檀採集に関する昔からの規範
この論文の目的:
- この2つが、歴史的にどのように、このような象徴的な意味 をもつに至ったのか
- この2つが現代のOecusse において慣習的 権威を形作るのか
- この2つの生態学がどのように tenure regime (土地所有形態?)に関係するのか
議論は次のようなものである
- 資源の生態学と伝統的首長たちの経済的コント ロールが権威と所有権に寄与している。
- 複雑な政治的な経緯を通して、伝統的なヒエラ ルキーが(文化的な鎖としての)資源のコント ロールを維持してきた
白檀と蜜蝋をめぐる境界あらそい (11)
Oecusse は複雑な歴史をもっている。
インドネシア時代に白檀(sandalwood) は ほとんど採集されてしまった。
現在のティモール・レステにおいては辺境である。
経済特区となっているが、 その恩恵はまだなにもない。
カトリック(Catholic) が 強いアイデンティティを与えてる。
これまでの研究は境界の変動を 白檀の採集にむすびつけて述べてきた。
Meto 語では白檀をつぎのように 言う:
- hau lasi (紛争の木)
- hau nitu (精霊の木)
- hau plenat (政府の木)
2006-Crisis もまた Oecusse の sandalwood をめぐって起きたのだ。
オイクシでの白檀の発見と豊富さ (13)
ティモールの白檀は歴史的に有名である。
口頭伝承がポルトガル来訪の前の 白檀貿易について語っている。
(p. 14) 現地の人はだれも白檀の使いみちをしらなかった。 中国人が教えた。
The Chinese eventually acquired sandalwood through a hierarchical chain of local leaders: the order for villagers to cut trees went from the king (usif) to the village heads (naijuf) to the ritual figures (tobe), with each of these customary authorities then receiving a specified length of wood with each harvest. (p. 14)
交易の中の/儀礼的貢物としての蜜蝋 (14)
生の蜜蝋は Macau に送られ、 そこで加工される。
(p.15) 1860年の記事では、 蜜蝋の交易はすでに落ちめであったという。